「寝相が悪い」と言われたことはありませんか?
子どもは特に寝相が悪く布団を縦横無尽に寝返りで動き回ったりします。が、大人になるとそういった事も少なくなり「寝相が良い=良い睡眠」として捉えられているような風潮も耳にします。
しかし!! これは大きな間違いなのです。
■大人の正しい寝返り
成人の場合、「多すぎてもダメ、全く打たないのはもっとダメ」これが「大人の正しい寝返り」の見解なのだそうです。
分かりやすい例ですと、長時間正座をしていると足がしびれます。長距離ドライブをすると、腰や背中はパンパンになります。結論、人間は、起きている時も寝ている時も同じ姿勢を長時間保つのは、すごく身体に負担がかかるのでそれを回避すべきなのです。
特に寝ている時は、全体重を敷布団に預けます。ということは、布団と接する背中・腰・お尻の毛細血管を体重で踏みつけていることになりますが、寝返りを打つことで血流が良くなり、リンパ液も流れます。これが、全身の疲労回復につながります。
■寝返りの役割
寝返りにはいくつかの役割があります。
1)寝ている間に布団の中の温度や湿度を調整する
汗をかくと布団の中の温度や湿度が上昇して、ずっと同じ姿勢で寝ていると熱がこもるため、睡眠中でも「暑いな」と感じます。そこで、寝返りを打つことにより布団の中の温度や湿度を調整しています。
2)血液の流れをよくする
同じ体勢で眠ると上記でも触れたように血行が悪くなり、酸素や栄養が運ばれず、疲れが取れにくくなります。寝返りには血液の流れを良くするという目的もあります。
3)睡眠のリズムをとるスイッチのような働き
寝返りには睡眠のリズムをとるスイッチのような働きがあります。寝返りを打つことで、ノンレム睡眠〜レム睡眠の切り替えを行っていると考えられます。寝返りをしっかり打つために、最適な寝具を選ぶように心がけましょう。また、パートナーと一緒に眠るという方は、お互いに寝返りがしやすいように、別々に寝るのが本来は理想です。
4)骨格の歪みを矯正する
赤ちゃんは、一晩に60回も寝返りをして骨の歪みを取っています。成長が止まった大人になると寝返りの回数は減り、およそ半分になります。しかし一晩に30回も寝返りをしているでしょうか? もしかしたらその半分の15回もしていないかもしれません。骨の歪みは、寝返りが少ない人ほど残った歪みを蓄積してしまい大きくなります。それを繰り返すことにより大きな歪みになってしまいます。そして、それに伴って神経の症状などが出てくる可能性もあります。
* * *
こうしてみると「寝相が悪い=良い睡眠」と考えたほうが良いという側面もありそうです。
まずは「寝返りをしやすい環境作り」をして、良い睡眠ができるようにしましょう。当然、ソファーや狭い場所での睡眠はおすすめできません。寝返りがあまりできていないかも…という方、まずは骨格の歪みチェック〜歪み解消に当院をお役立てください。寝具の固さや枕の高さなども大きく睡眠や姿勢ケアに影響しますので、歪みケアをされた後に専門店で寝具選びの相談へ行かれることをおすすめします♪
「骨格の歪み矯正」「骨格の歪み解消」のことなら、西荻窪北口接骨院へ