健康コラム
←今月のコラムトップへ
「歩行時の姿勢・歩き方」について
普段、立っている姿勢やデスクワークで座っている姿勢に気を配っている方は多いと思いますが、歩く際の姿勢や歩き方は意識されていますでしょうか。
実は、悪い歩き方によって腰痛や膝痛、ボディラインの崩れ、O脚や骨格の歪みが助長されたり、さらには自律神経失調症などの病気を引き起こすこともあるのです。今回は、正しい歩き方についてのコラムをお届けします。
まずは立位の姿勢から
良い姿勢をしましょう。と言うと、腰を反らし、胸を広げるよう意識される方が多いのではないでしょうか。実は、体操選手のような姿勢を心がけるのではなく、耳・肩・骨盤・くるぶしが一直線上に揃うよう意識することが必要です。
頭の斜め後ろから上に引っ張られるような感じで顎を引き、下腹部に軽く力を入れて骨盤を正しい位置に保つことが肝心です。良い姿勢を心がければ、まずそれだけでも肩コリや腰痛の改善にもつながっていきます。
歩き方のポイント
ここでは、大きく3つのポイントに絞って挙げてみましょう。
(1)着地の際の足裏
(2)無理のない歩幅とスピード
(3)膝は軽く曲げる
もちろんこの他にも蹴り足や腕の振り方、目線や呼吸など気を付けたい点は多々ありますが、まずはこの3つから気をつけてみることをおすすめします。
ポイント(1) 着地の際は足裏全体で
よく、かかとから着地しましょう。と言われることがあるかと思いますが、今回はまず「かかと」「指の付け根」「指先」の3ヵ所を同時に着地させるイメージで歩くことをオススメします。
足裏にかかる重力は、歩いているときは体重の約3倍、走っているときは体重の約5倍も部分的に集中してしまうのです。そのため、できるだけ足裏全体で着地することが、安定した歩行のみならず、体のバランスを保ってくれるのです。
ポイント(2) 自分に合った歩幅とスピードで
自分に合った歩幅・スピードを覚え、一直線上に身体を揺らさないようにバランスよく歩くように意識しましょう。歩幅が広すぎたりスピードが速すぎたりすると、膝・股関節・腰など関節に負担が大きくなってしまい、良くありません。ポイント(1)に挙げた「3ヵ所」を無理なく同時着地できる歩幅から意識してみると、スピードは自然と歩幅に比例して楽に歩けるようになるでしょう。
ポイント(3) 膝は軽く曲げる
膝をグッと伸ばしきってロックした状態にしてしまうと、脚が棒のように固くなってしまい、着地した際の衝撃が大きくなります。少しでいいので膝関節に余裕を持たせておき、脚を柔らかく使うと良いでしょう。具体的には、いままで気を付けていなかった歩き方のときよりも2〜3センチ膝を上げてみるよう意識してみてください。
正しい歩き方で自律神経も安定
3ヵ所の足裏に意識した安定した歩行は、歪み・関節の変形・老化などを防ぎます。特に、首への負担を防ぐことで自律神経を安定させ、ホルモンバランスを調和させてくれる効果もあるのです。
ホルモンバランスが安定すると各臓器への命令がスムーズに伝わり、体が活性化されてくるので、実は歩き方はとても重要な役割を担っているのです。
また、ウォーキングでなくとも体が温まれば良いので、「じんわり汗をかく」程度であればストレッチなど簡単な体操でも良さそうですね。
正しい歩き方で美しいボディラインに
せっかくお洒落な格好をしても、歩く姿が必要以上に揺れていたり足音が不細工だと、魅力がなくなってしまいますよね。
3ヵ所の足裏に意識した安定した歩行は、リズミカルな動きで身体が活性化されて、基礎代謝量が上がる効果も見込めます。
つまり、正しい歩き方で歩けば歩くほど正しい筋肉がつき、出るべき胸やお尻のラインがキュッと上がり、ウエストや脚は引き締まるという美しいボディラインを導き出すのです。
このように、歩き方が体に与える影響は絶大です。厚生労働省によると、現在の日本人の平均歩数は男性7,100歩、女性6,300歩だそうです。少なく見積もって1日6,000歩だとしても、1週間で42,000歩、1か月で180,000歩、1年で2,190,000歩も歩いていることになります。
ずっと意識して歩くと疲れてしまいますが、まずは1日10分〜15分、正しい歩き方を意識して歩いてみてはいかがでしょうか。繰り返していくことで、そのうち体が覚えて持久力もつき、疲れにくい身体にもなってくることでしょう。
歩き方の見直し〜改善とあわせて、ゆがみのない正しいボディバランスのためには、定期的な骨格ケアも大切ですので、当院の筋肉トリートメントとカイロプラクティックをどうぞお役立てください。
「歩行時の姿勢」「正しい歩き方」のことなら、西荻窪北口接骨院へ
メニューへ
トップページへ