健康コラム
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「いぼ」って何?

よく小さいお子さんに「水いぼ」ができることがありますが、そもそも「いぼ」って何なのでしょうか?今回は「いぼ」についてのコラムをお届けします。

「いぼ」とは、皮膚の表面にできた突起物一般を意味する俗語です。 最も普通の「いぼ」はウイルスが感染して出来るもので、専門用語では「ウイルス性疣贅(ゆうぜい)」と言われます。 冒頭で触れた「水いぼ」も専門用語では「伝染性軟属腫(なんぞくしゅ)」と言われ、ウイルス感染する点では「ウイルス性疣贅」と似ていますが、全く別のウイルスが原因です。 また、俗にいう「年寄りいぼ」は「老人性疣贅(ゆうぜい)」と言われ、こちらはウイルスとは関係なく良性皮膚腫瘍の一種です。

ちょっと聞きなれなくて難しそうですが、今回はその中から「ウイルス性疣贅」についてお話します。

「ウイルス性疣贅(ゆうぜい)」とは?
原因のウイルスは「ヒト乳頭腫(にゅうとうしゅ)ウイルス」と呼ばれ、「人に乳頭腫(=いぼ)を作る」という意味です。英語でhuman papillomavirus(ヒトパピローマウイルス)と書くことからHPVという略号が使われます。

など他にもいろいろな種類があります。

どうして「いぼ」ができるの?
皮膚は表面から順番に、表皮・真皮および皮下組織と呼ばれる3つの層からできています。表皮は角化細胞と呼ばれる細胞が何層か重なっていて、免疫の働きになどと力を合わせて、外界の有害刺激やウイルスや細菌感染などから守っています。

「いぼ」ができるためには、小さな傷を通してウイルス(HPV)が皮膚や粘膜に入り込み、基底細胞(表皮の下層に存在する細胞)に到達する必要があります。外傷を受けることの多い手足や引っ掻くことが多いアトピー性皮膚炎の子どもに「いぼ」ができやすいのはこのためです。

また、手荒れや指のささくれ、髭剃りなどによる小さな傷からも侵入するので注意した方がいいです。

「ウイルス性疣贅」はうつるの?
ウイルス(HPV)が感染してできる皮膚や粘膜の病気ですので、うつる可能性はあります。ですが、私たち人間の皮膚や粘膜は解剖学的な構造や免疫の働きなどでウイルスや細菌などの感染から守られていて、正常な皮膚や粘膜には通常感染しにくいと考えられています。

ただ、皮膚や粘膜に傷があったり、私たちの身体を守っている免疫力が低下するといぼができやすかったり、あるいはひどくなったり治りにくくなることがあります。

「ウイルス性疣贅」の治療
病院やクリニックで「いぼ」を治療する場合、その方法は大きく分けて三つあります。

@液体窒素での治療
液体窒素の場合、肌の表面を焼き切るため、根まで到達するまでに数回の治療を繰り返すこともあります。そのため、治療期間は2ヵ月〜1年と比較的かかるようですが、この方法は保険がきく場合も多いので、安価に「いぼ」を除去したい人には最適でしょう。反面、根の取り損ねがあった場合には再発の恐れがあったり、痛みを伴うこともあるようです。

Aレーザーでの治療
レーザー除去の場合、痕が残りにくく再発しにくい点がメリットですが、費用面での負担が大きく、院によっても治療費にばらつきがあるようです。

B内服薬での治療
「いぼ」を治療する内服薬は「ヨクイニン」という名称ですが、「ハトムギ」と言った方がなじみ深いでしょう。治療に全く痛みを伴わないのが利点ですが、「いぼ」の形状や種類によっては効果に差があるようです。

実は私も、何年か前に利き手の親指の第一関節にウイルス性疣贅ができたことがあります。最初は水胞のような物ができて気になっていたのですが、そのうち少しずつ大きくなってきたので、皮を剥ごうとしたら中心部分に芯があってとれないのです。しかも凄い痛みがありました。翌日すぐ皮膚科に行き治療してもらって2週間程で治りました。やはり早期治療がいいようです。治療は液体窒素を使いました。

「ウイルス性疣贅」の予防
外傷を受けることの多い手足・肘・膝、手荒れや髭剃りあとの肌荒れのスキンケア、アトピー性皮膚炎の治療をして、「いぼ」のできにくい皮膚の環境作りをすることが大切です。また、少しでも「いぼ」が気になったら、すぐ専門医に診てもらうのがいいでしょう。早期発見、早期治療が理想です。

もうひとつ。免疫力の低下も、「いぼ」ができやすくなる要因です。つまり、疲れや不安を取り除いて健康な身体を保つことは、「いぼ」に限らずその他の病気予防にも当然重要なのです。

健康な身体ケア〜いぼ予防には、当院のカイロプラクティックや筋肉トリートメントをお役立てください。

「いぼ予防にも◎ 健康な身体ケアやメンテナンス」のことなら、西荻窪北口接骨院へ

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